エクステリアプランナーをご存知ですか?建物の外観や庭を設計・施工・監理するスペシャリストです。住宅業界で活躍し、依頼主の要望を丁寧にヒアリングしながら、土地や建物の特性を考慮して外構をデザインします。本記事では、エクステリアプランナーの魅力を3つのポイントで紹介します。詳細な仕事内容必要な資格とスキルキャリアアップの方法さらに、エクステリアプランナーを目指す方におすすめのスクールも紹介しています。外構デザインに興味がある方、住環境の向上に貢献したい方は、ぜひご覧ください。エクステリアプランナーという職業の可能性を探ってみましょう。目次エクステリア(外構)プランナーの仕事内容とは?引用元:photoACエクステリアプランナーは、依頼主の要望をヒアリングし、施工する土地や建物の広さや建物の雰囲気を考慮しながら、外壁・庭などの設計・施工・監理する仕事です。あくまでプランナーなので、イメージスケッチや施工図面などを作成したり、予算やスケジュールなどを立てるところまでがメインの仕事になります。実際に工事現場で作業するような肉体労働はありませんが、現場監督という形で進捗や完成度をチェックするなど、最後の工程まで携わります(会社によっては、工程を分業化しているケースもあります)。エクステリアプランナーに求められる資格・スキルは?引用元:photoAC1級/2級エクステリアプランナーエクステリアプランナーとして働くためには、必ず資格が必要というわけではありません。しかし、建築やインテリア、造園、デザイン設計など、幅広い専門知識が必要となるので、資格を取得しておくと安心でしょう。エクステリアプランナーの資格は民間資格です。1級は、一般住宅や共同住宅の建物廻り(外構)全般の設計・工事・監理を任せられるだけの専門知識と技術を有している者に与えられる称号で、2級は、その設計に従事する基本的知識を有している者に与えられる称号です。なお、この資格は5年ごとの更新登録が義務付けられています。参照:公益社団法人 日本エクステリア建設業協会空間認識能力・デザイン力エクステリアプランナーは、建物の外周といった空間をデザインする仕事なので、空間にある物の位置・形・大きさ・向きなどを、素早く正確にとらえる空間認識能力と、依頼主の希望のイメージを形にするデザイン力が必須となります。平面と立体では、仕上がりが全く異なりますし、360度どの角度から見ても抜かりないデザインを考える必要があります。「スケッチ段階では素敵だと思っていたけど、実際に施工したらあまり美しい仕上がりではなかった…」という残念な結果になってしまわないように、空間認識能力・デザイン力を磨いておく必要があります。コミュニケーション能力依頼主のご要望をヒアリングして正確に理解したり、様々な業者と連携をとったりするため、高いコミュニケーション力が求められます。外構工事は、予算も大きく長期的なプロジェクトになることが多いため、ミスをしてしまうと全ての工程が無駄になり、大きな損害を生み出してしまうこともあります。計画通りに進むよう、依頼主や関係者に対し、共通認識の確認や進捗の問い合わせなど、手を抜かずにこまめにコミュニケーションをとることも重要です。エクステリアプランナーになるには引用元:photoACエクステリアプランナーになるためには、何が必要なのでしょうか?デザインの技術?それとも造園の知識?ここでは、どうしたらエクステリアプランナーになれるのかを紹介します。エクステリアプランナーは、必ず資格が必要というわけではありません。ただしこの仕事では、建築やインテリア、造園、デザイン設計など、専門的で幅広い知識が必要になります。必要になるであろう各分野に関連する資格や技能を身につけておくと働きやすいでしょう。インテリアや建築系の大学や専門学校で知識と技能を身につけ、設計事務所や建築会社、関連会社へ就職するのが一般的な流れとなります。エクステリアプランナーとしてのキャリアアップやスキルアップ、給与アップを図るなら、資格を取得するのもおすすめです。インテリアコーディネーター同様に、資格が必須というわけではありませんが、専門的知識と技能を必要とするこの業界では、資格を持っていることがメリットになる場合もあるでしょう。エクステリアプランナーのやりがい・魅力引用元:photoAC依頼主から感謝される依頼主は「こんな感じがいい!」というざっくりとしたイメージはあっても、外構や植物の知識に詳しくないことがほとんどなので、エクステリアプランナーの知識や経験を頼りにするしかありません。エクステリアプランナーからの提案やサポートを受けながら、自分たちのイメージしていた外構の完成を目の当たりにした日には、依頼主はエクステリアプランナーに感謝せずにはいられないでしょう。実際に依頼主が喜ぶ顔を見たり、感謝の想いを聞いたりすることができるのは、最も大きなやりがいに繋がりそうです。クリエイティビティを発揮できるエクステリアプランナーは、色、形、素材の組み合わせを考えながら空間を彩っていくので、ある意味では、大きな芸術作品をつくるようなもの。非常にクリエイティブな仕事であるといえます。とはいえ、芸術家のように何でもかんでも自由に制作できるわけではなく、第一にお客様の要望をできる限り汲み取りながら、建築の法律的な決まりや、土地・建物の制約なども考慮してデザインしなければなりません。しかし、そういった制約を踏まえ、どれだけ理想に近づけるか追求できることも含めて、クリエイティビティを発揮できる魅力的な仕事だといえるでしょう。完成までを見届けられる達成感「上流/下流工程」という言葉があるように、全工程の一部分しか関われない職業もある中で、エクステリアプランナーは最初から最後まで工程に携わります。責任も大きいですが、様々な人たちと関わりながら大きなプロジェクトを無事に完成へと導いていく道のりは、かけがえのないものになりそうです。そしてなんといっても、自分がデザイン・設計したものが、実際に形作られていく過程を見られることや、完成した現物や景観を見届けることができる達成感はひとしおでしょう。完成したあとも、自分の携わったものが形となって長い間残ることは、ものづくりにおいてこの上ないやりがいを感じられます。ハウスメーカーの仕事のやりがいについてもっと詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。ハウスメーカーに勤めるやりがいとはエクステリアプランナーはこんな人におすすめ!引用元:株式会社ルポハウス公式HPものづくりが好きな人目に見えないイメージを、目に見える形につくりあげることは、決して簡単なことではありません。美的センス、計画性、実行力、専門知識や技術など…たくさんのスキルが求められます。しかし、そういったことさえも夢中になって取り組める人、イメージが形になったときに喜びや達成感を感じられる人は、エクステリアプランナーに向いていると言えるでしょう。チームで仕事をするのが好きな人エクステリアプランナーは、依頼主をはじめ、設計士、施工業者、造園業者など、たくさんの人たちと話し合い、協力しながらプロジェクトを進めていきます。そのため、チームで何か大きなものを作り上げたり、目標に向かって一丸となることが好き・得意な人だと望ましいでしょう。例えば、学生時代に仲間たちと文化祭の出し物をしたり、部活動で大会を目指して奮闘した思い出がある人は、集団プレーが必要なエクステリアプランナーにおすすめです。好奇心旺盛で成長意欲がある人「仕事内容」の項目でもお伝えしたように、エクステリアプランナーは、建築やインテリア、造園、デザイン設計など、幅広い専門知識が必要となります。もちろん建築業界にもトレンドがあるので、時代とともに常に進化し続ける情報をアップデートしていけるよう、新しい知識も貪欲に吸収していく姿勢が必要です。勉強することが苦にならないほど、好奇心旺盛で、成長意欲がある人が望ましいです。引き出しが多ければ多いほど、依頼主の要望を現実化するために納得のいく提案を打ち出すことができる、優秀なエクステリアプランナーになれるでしょう。こちらの記事もよく読まれています!エクステリアプランナーの年収はいくら?年収アップの工夫と合わせて徹底解説!エクステリアプランナーはこんな人には向いてないかも引用元:株式会社ルポハウス公式HPコミュニケーションが不得意な人前述の通り、エクステリアプランナーは、依頼主をはじめ、設計士、施工業者、造園業者など、多くの人たちとコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めていきます。それぞれの意向を汲みながらマネージメント・ディレクションしていく調整役であり、リーダー的な立場になりますから、逐一相手との意思疎通が上手くいかないようでは、エクステリアプランナーの仕事は難しいでしょう。長期的な計画を遂行するのが苦手な人外構工事は、一朝一夕に完成するものではありません。依頼主からのヒアリングから始まり、実地調査、デザイン・設計、見積作成、計画作成、施工…と長期にわたることがほとんどであるため、念密なプランニングが必要です。とはいえ、建材の配達が遅れたり、天候によって予定日に施工が実施できなかったり、イレギュラーなこともたくさん起こります。そういった突発的な問題にも臨機応変に対応しながら、長期的な計画を遂行していけるバランス感覚がない人は、残念ながらエクステリアプランナーには向かないかも知れません。大雑把で行き当たりばったりな人外構工事は、非常に大がかりなプロジェクトです。現地調査を行い、緻密なデザイン・設計をもとに施工されます。上記の「計画性」と重なる部分でもありますが、どんぶり勘定や、行き当たりばったりで進めてしまうことが許されません。設計ミスがあったことで、せっかく用意した建材が現地で使えず無駄になってしまったり、次の工程に進めず計画が遅れてしまったり、後からやり直しを強いられてしまったり…そんな時間とお金と労力の無駄を生まないためにも、どんなに小さなことも丁寧に確認しながら、計画的に進めていける緻密さがなければ、エクステリアプランナー役目は務まらないかもしれません。エクステリアプランナーキャリアアップの可能性引用元:photoACエクステリアプランナーのキャリアアップには、様々な可能性があります。経験を積むことで、より高度な設計や大規模なプロジェクトを担当できるようになります。専門性の向上特定の分野(例:商業施設、公共空間)に特化最新の設計ソフトウェアやテクノロジーの習得管理職への昇進チームリーダーや部門マネージャーとしての役割プロジェクト全体の統括や顧客との折衝独立開業自身の設計事務所の設立フリーランスとしての活動教育・指導者としての道若手デザイナーの育成セミナーや講習会の講師スキルアップの方法引用元:photoAC資格取得1級/2級エクステリアプランナー、造園施工管理技士など継続教育ワークショップ、オンラインコース、業界セミナーへの参加ネットワーキング業界イベントや交流会への参加、同業者との情報交換エクステリアプランナーは、経験を積むにつれて収入も上昇する傾向があります。キャリアアップを目指す際は、自身の興味や強みを活かせる方向性を選択し、計画的にスキルアップを図ることが重要です。エクステリアプランナーの1日引用元:photoACここでは、滋賀・京都エリアで急成長中の設計事務所「ルポハウス」で働く、とあるエクステリア(外構)プランナーの1日のスケジュールを聞いてみました!ルポハウスは、住宅業界という古い働き方が残っている業界において、20代が中心となり、自分らしくのびのびと働ける環境が整っているという業界でも注目の企業。より詳しい働き方を知りたい方は、気軽にお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか?お客様や関連業者との打ち合わせや、デザイン・提案・見積などの資料作成、環境調査や施工現場の視察などが、おおまかな業務内容となります。【株式会社ルポハウス 採用ページはこちら】ルポハウスや、グループ会社のタナカヤが手掛ける家づくりへの口コミ評判について知りたい方はこちらも併せてご覧ください。ルポハウスの口コミや評判は?タナカヤの口コミ・評判は?ルポハウスの働きやすさの秘訣ルポハウスは、若手スタッフの感性を活かし、チームワークを大切にする風通しの良い職場環境が魅力です。自由な雰囲気で個性を尊重し、共に成長できる環境が整っています。風通しの良い社風チームワークを重視若手中心の運営成長の機会ルポハウスで、あなたの建築への情熱を活かしませんか?詳細は公式サイトをチェックして、新しいキャリアの扉を開いてください。最後にいかがでしたでしょうか?今回は現役エクステリアプランナーに話を聞きながら、エクステリアプランナーとしての働き方や、やりがい・魅力について紹介いたしました。エクステリアプランナーは資格がなくてもなれますが、まずは住宅・建築会社に勤務しながら、知識や実務経験を積むのが一般的なようです。住宅・建築会社は日本中に数多くありますが、また住宅・建築会社業界は古い働き方や慣習が残っている会社も多いようです。特に若手が希望する職種や働き方ができる会社を見つけるのはなかなか難しいものです。一方で、今回ご紹介したルポハウスは、20代が中心となって自分らしく働ける環境が整っており、グッドデザイン賞を取得するなど手掛ける住宅の評価も高い注目の企業。気になる方は気軽に話を聞きに行ってみてはいかがでしょうか。最後までお読みいただき、ありがとうございました。エクステリアプランナーを目指している方にとってこの記事が参考になれば幸いです。ハウスメーカーへの転職を検討している方はこちらも併せてご覧ください。ハウスメーカーの求人状況や現在の需要・将来性