建築や設計分野でキャリアを築くためには、適切な資格を取得することが重要です。設計士や建築士に役立つ資格は多岐にわたりますが、それぞれが専門性やスキルの向上に貢献します。この記事では、設計士や建築士に必要な資格や、キャリアに有利な主な資格について一覧でご紹介します。建築業界での成功を目指す方や、資格取得を検討する方にとって役立つ情報です。設計士に必要な資格引用元:photoAC設計士になるのに、必要な資格はありません。設計士になるには、専門学校や短大、大学などで建築に関する知識を学んだあと、住宅会社や工務店などに就職し設計士として働くのが一般的。そこで設計に携わる仕事をすることで、設計士と名乗ることが可能になります。あくまで、設計の仕事に携わっている人全般を設計士と呼んでいます。建築士に必要な資格引用元:photoAC建築士に必要な資格としては、以下の資格が挙げられます。一級建築士二級建築士木造建築士一級建築士一級建築士は、国土交通省が認可した最上位の建築資格で、その最大の特徴は建物の設計・工事監理に制限がないことです。大型商業施設からオフィスビル、住宅、学校まで、あらゆる建築物の設計・工事監理が可能です。一級建築士の資格試験は、学歴や指定科目の必要単位数によっても受験資格が異なります。例えば、大学、専修学校などで4年制の指定学科を卒業している人なら、60単位で卒業後の実務が2年、50単位なら実務が3年、40単位なら実務が4年など細かく分類されています。詳細については、建築技術教育普及センターの公式サイトで確認してみてください。一級建築士の資格試験では学科と設計製図が行われますが、建築技術教育普及センターが発表している令和5年の合格者の属性を見ると、学科、設計製図ともに合格者は大学卒業者が7割以上というデータがあります。このデータを見ると、一級建築士に合格するためには長期的な学びが欠かせないことが分かります。一級建築士を目指すなら、大学進学を強くおすすめします。当メディア注目エリアの滋賀でデザイン性にこだわった家づくりを手掛ける株式会社ルポハウスについて紹介しています、こちらも併せてご覧ください。ルポハウスってどんな会社?二級建築士二級建築士は、各都道府県が免許を交付する国家資格です。二級建築士の資格を持っていると、一般住宅などの戸建て住宅程度の建物の設計・工事監理ができるようになります。建物の高さが13m、軒高が9mを超える建物の設計はできませんが、3階建て住宅までなら基本的にOKな範囲内です。また、延べ面積は1000㎡以内と定められています。鉄筋コンクリートの建造物は、建物の高さが13m、軒高が9mは同じですが、延べ面積は300㎡までになるので注意してください。二級建築士の受験資格に関しては、一級建築士と同じく、学歴や必要単位数によっても異なります。例えば、大学、短大、高等専門学校などで学び、40単位を獲得していれば、実務経験なく受験資格が獲得でき、免許登録資格も得られます。詳しくは、建築技術教育普及センターの公式サイトをご確認ください。二級建築士の資格を最短で取得したいなら、短大、高等専門学校、職業能力開発短期大学校で学び、卒業すれば受験資格が獲得できるためおすすめです。学生の合格率は学科で28.3%、設計製図で23.4%と、全体の割合でみると高い指数を示しています。参考:建築技術教育普及センター公式サイト木造建築士木造建築士は、主に2階建ての木造建築の設計・工事監理が可能になる資格です。延べ面積としては、100〜300㎡の建物の設計が可能になります。一級建築士や二級建築士と比べると、設計できる建物はかなり限られてしまいます。受験資格についてはニ級建築士と同じになるので、ニ級建築士の項目を参考にしてください。設計・建築に有利な主な資格一覧引用元:photoAC設計・建築に有利な主な資格を一覧にまとめて紹介します。さらなるスキルアップを目指す人は、ぜひ参考にしてください。資格名受験資格建築設備士・大卒・実務2年以上・短大、高等専門学校・実務4年以上・高校・実務6年以上・実務のみ9年以上 など(参考:建築技術教育普及センター)設備設計一級建築士一級建築士として実務5年以上(参考:建築技術教育普及センター)一級建築施工管理技士・大学、専門学校の「高度専門士」指定学科・実務3年以上・短大、高等専門学校の「専門士」指定学科・実務5年以上 など(参考:施工管理技術検定)一級土木施工管理技士・大学、専門学校の「高度専門士」指定学科・実務3年以上・短大、高等専門学校の「専門士」指定学科・実務5年以上 など(参考:全国建設研修センター)建築設備士建築設備士は、建築士の指示に基づき、給排水、電気、空調などの特定の設備に関する詳細な設計・計画を担当。建物の全体設計ではなく、建築士のプランに基づいて専門的な業務に従事し、着工後には工事の管理と指導を行います。助言を行った現場については、建築確認書類や工事完了の届出書などにその旨を記載する役割も果たします。設備設計一級建築士設備設計1級建築士は建築のプロであり、意匠設計、構造設計、設備設計などの高度な設計に特化した専門家です。年収は700万円から1000万円と言われ、高い専門性と知識を持つことにより一般的な一級建築士よりも収入が向上します。この資格は2006年に新設された比較的新しい資格です。2005年の耐震偽装問題を受けて、専門性の高い分野に専門の人材が設計に携わるべきとの考え方から生まれました。一級建築施工管理技士一級建築施工管理技士は、建築工事全般にわたる施工計画の作成や現場での工程管理、品質管理、安全面での指導など、建築物の根本を支える重要な役割を果たします。この資格を保有すると工事規模に上限がないため、より大規模で複雑な建築プロジェクトに携われるようになります。一級土木施工管理技士一級土木施工管理技士は、土木工事における高度な施工管理の専門家であり、広範な土木工事において工程や品質、安全の管理を行います。水に関わる工事や交通に関連する土木工事、災害時の復旧・復興工事など、あらゆる土木プロジェクトで施工管理の主任技術者および監理技術者として活躍できる資格です。最後に引用元:photoAC設計士に資格は必要ないことが分かっていただけたと思いますが、建築に有利な資格はさまざまあります。建築や設計分野でのキャリア構築において、適切な資格の取得は必要不可欠です。この記事で紹介した資格は、建築業界での成功に大いに役立つものばかり。自分のキャリアにぴったりの資格を選んで取得し、専門性を高めながらスキルアップしていきましょう。滋賀で設計士の採用を行うルポハウスの家づくりやグループ会社のタナカヤの家づくりについてもっと詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。ルポハウスの口コミや評判はどう?住宅の特徴もあわせて解説タナカヤの口コミ・評判は?こだわりや施工の特徴まで紹介