インテリアプランナーとしての道を歩むにあたり、多くの方が疑問に感じるのがインテリアプランナーは国家資格なのか?という点です。この記事では、その疑問にお答えするとともに、インテリアプランナーになるための受検資格や試験内容、インテリア関連の仕事に有利な資格についてご紹介。インテリアプランナーの夢を追いかける第一歩に向けて、役に立つ情報となっています。インテリアプランナーは国家資格?引用元:photoACインテリアプランナー資格は国家資格ではなく、公益財団法人 建築技術教育普及センターが実施する独自の民間資格です。試験は学科試験と設計製図試験の2つで構成され、合格者が登録条件をクリアすることで、インテリアプランナーとして登録が可能となります。以前は年齢制限がありましたが、平成28年に制度変更が行われ、年齢制限が撤廃されました。また、建築士資格保有者の学科試験免除の特典や、受験手数料の引き下げ、インテリアプランナーとして登録可能になる実務経験年数の引き下げなどが実施されています。インテリアプランナーの受験資格引用元:photoACインテリアプランナーの資格を取得するためには、まず学科試験に合格する必要があります。学科試験には受験資格の決まりはなく、年齢制限などもないため、誰でも受験が可能です。設計製図試験を受けるためには学科試験の合格が必須となるので、まずは学科試験の合格を目指しましょう。インテリアプランナーの資格試験内容引用元:photoAC学科試験と設計製図試験、それぞれの詳しい試験内容を解説します。学科試験学科試験は全部で50問出題され、試験時間は2時間30分です。出題内容は、以下のとおり。インテリア計画・インテリアの歴史や意匠に関する問題・室内環境、バリアフリー、人間工学・インテリア計画に関する問題インテリア装備・インテリアの構法、エレメント・室内の安全計画や装備・インテリアの安全に関する問題インテリア施工・インテリアの工事監理、施工管理に関する問題・インテリア積算、契約に関する問題・インテリアの材料に関する問題インテリア法規・建築基準法や消防法・バリアフリー法・インテリアに関する法規建築一般・建築計画、構造、設備、施工に関連する問題・建築士や構造・構法計画、環境・エネルギーに関する問題など設計製図試験出題内容建築物による空間の使われ方や、生活がイメージできるようなインテリア計画要求図書の種類設計主旨、平面図、断面図、展開図、天井伏図、透視図、一部詳細図など、指定されたものを製図する。家具配置計画や照明計画が判るように製図することが条件。答案用紙のサイズと枚数A2・2枚学科試験は法令集の持ち込みが可能ですが、法令集を持ち込む際は試験でのタイムロスを防ぐために、事前に内容をしっかりと把握しておきましょう。学科試験の難易度は高くないとされていますが、それでも過去問題集を解いて出題傾向やポイントを把握することが重要です。設計製図試験は事前に公表される設計課題に基づいて行われる、難易度が高い試験。製図の知識と技術が求められ、特に実務経験がない場合は添削を受けながらしっかりと勉強することが必要です。実践的な課題に対処する能力が問われるため、専門的な知識が求められます。参考:建築技術教育普及センターインテリアプランナーの資格試験の合格率は?引用元:photoAC建築技術教育普及センターによると、令和4年のインテリアプランナーの学科試験の合格率は63.4%であるため、学科試験は比較的高い合格率を示しています。一方で、設計製図試験の合格率は25.5%と低い傾向。設計製図試験は実務的な課題に対処するスキルが求められ、合格難易度が高いです。総合的に考えると、インテリアプランナーの試験は難易度が高めであることが分かります。学科試験と設計製図試験の双方に対応するために、幅広い知識と実践的なスキルを身に付けましょう。インテリア関連に有利な資格引用元:photoACインテリア関連の仕事に有利な資格をご紹介します。どの資格も受験資格はありません。インテリア関連の仕事のスキルアップが期待できる資格ばかりなので、ぜひ取得を目指してください。インテリアデザイナーインテリアコーディネーターインテリアプランニングアドバイザーパーソナルカラープランナーインテリアデザイナーインテリアデザイナーは、建物や乗り物の内装を含む室内空間を総合的に設計し、家具や照明器具などのデザインを手がけます。建築業者と協力し、お客様の要望を理解した上で、美しさだけでなく機能性や使い勝手にも配慮したデザインを提案。建築プロジェクト全体にわたり、建築の企画段階から参加し、配置や室内構成の計画を立案します。インテリアコーディネーターインテリアコーディネーターは、既存の家具やアクセサリーなどを活用して、空間全体の雰囲気やスタイルを演出する専門家。主にデコレーションや配置、色彩の選定などを通じて、お客様のニーズやテーマに合わせた魅力的なインテリアを創り出します。インテリアデザイナーとの違いは、デザイナーが内装すべての設計を行うのに対し、コーディネーターは既存のインテリアを使用する点です。インテリアコーディネーターの仕事内容について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。インテリアコーディネーターの仕事内容は?求められる資格やスキル、やりがいや魅力を現役のインテリアコーディネーターに聞いてみました! インテリアプランニングアドバイザーインテリアプランニングアドバイザーは、お客様と綿密なコミュニケーションを図りながら、与えられた空間を最適に活用するためのインテリアデザインを提案します。お客様の好みやライフスタイルに基づいて、家具や照明、カラーコーディネートなどの要素を調和させ、予算内で最適なプランを構築。施工段階では、施工業者と連携してデザインの実現を確認し、満足のいく快適なインテリア空間を提供します。パーソナルカラープランナーパーソナルカラープランナーは、お客様の個々の特徴に合わせた最適な色彩提案を行い、インテリアの分野にも応用可能です。空間の雰囲気や調和に影響を与える色彩の理解は、住宅や商業施設のデザインにおいても重要な要素。そのため、パーソナルカラープランナーは、インテリアデザインやコーディネートにおいても、個々の好みやライフスタイルに合わせた色彩提案ができるプロとして活躍することが期待されます。滋賀にはさまざまな住宅メーカーがあります。インテリアプランナーやインテリアコーディネーターとして住宅メーカーで働こうと検討中の方はこちらも併せてご覧ください。滋賀県で注文住宅を建てるならココ おすすめの住宅メーカーや住環境を解説最後に引用元:photoACインテリアプランナーになるための受検資格や有利な資格について知ることで、自身のキャリアを充実させる一歩を踏み出せます。インテリアプランナーの世界でのステップアップに向けて、是非参考にしてみてください。家には分譲住宅や建売住宅などさまざまな販売方法がありますが、働こうと検討中の方は違いを知っておいた方が良いでしょう。こちらも併せてご覧ください。分譲住宅と建売住宅の違いって何?家づくりの疑問を解決!