建物の設計をするのが建築士の仕事内容だと思われがちですが、実際の業務は多岐にわたります。また、取得している資格の種類によっても業務の範囲が異なるのが特徴です。本記事では、建築士の仕事内容、必要な資格や仕事の流れまで徹底解説。おすすめの一級建築士事務所も紹介しているので、建築士として働きたい方は参考にしてみましょう。建築士の基本的な仕事内容・仕事の流れ引用元:photoAC建築士は、建築プロジェクトにおいて計画、設計、施工の各段階で専門知識を提供する専門家です。施主に希望をヒアリングし、予算や法規制に基づいて具体的な設計案を練り上げていきます。また、家の設計案を考える他にも、設計段階では施主と完成イメージを共有するための3Dモデルの作成、着工後には品質管理に携わることまであります。クリエイティビティ・コミュニケーション能力・高い専門知識が求められるのが建築士の仕事です。以降、建築士の具体的な仕事内容を紹介します。【仕事内容1】設計図の作成と役割建築士の仕事の中心といえるのが設計図の作成です。設計図は、建物という実体がない段階で、建物の形や構造、機能を具体的に示すための重要なツールです。建築士は、クライアントの要望を聞き取りつつ、敷地の条件や予算、建築法規など様々な要素を考慮し、実際に施工できるデザインを創り上げます。ただ建物を表現するだけではなく、建物が環境に適しているか、耐久性や安全性は十分かなど、プロジェクト全体を通して細部にわたって検討する根幹となる業務の一つです。【仕事内容2】申請書類の作成と法規対応申請書類の作成と法規対応も建築士の仕事の一つです。建築士は、建築基準法などの適用法規を遵守しながら、必要な書類を正確に作成し、申請手続きを進めていきます。正確な書類の作成は、計画のスムーズな承認を得るためには欠かせない作業であり、また、計画通りの建築が可能であるかどうかの法的な証明になるのです。最新の法規制に常に注意を払い、それらに則った書類作成と申請プロセスの管理が建築士には求められます。【仕事内容3】施工管理と品質チェック施工管理は、設計図に基づいた建築が実際に現場で正確に行われるか監督する役割です。建築士は、工程管理やコストの抑制だけでなく、安全管理や品質管理に関する責任も担います。施工現場では、工事の進行状況を常にチェックし、問題が発生した場合はその原因を解析し、適切な解決策を提案することが必要です。また、建設された建物に対しては、完成した後も定期的な点検や維持管理のような長期にわたり建物の品質が保たれるよう取り組みが必要になります。建築士にとって施工管理は、設計から完成に至るまでのプロセスを見守り、品質を確保する上での重要な仕事の一つです。建築士に向いている人についてこちらの記事で紹介しています、併せてご覧ください。建築士に向いてる人・向いてない人の特徴を解説!求められるスキルとやりがいは?資格の種類による仕事内容の違い引用元:photoAC建築士の資格は大きく分けて1級建築士・2級建築士・木造建築士の3つです。資格の種類による仕事の違いをみていきましょう。1級建築士1級建築士は、国土交通大臣の認可を受け、高度な建築プロジェクトの設計に資格を有する専門家です。一級建築士の資格を取得していると学校、病院、劇場、公会堂など、延べ面積500m2以上や高さ13m以上の大規模な建造物の設計を担当できるようになります。また、マンションや高層ビル、公共施設、大型店舗なども専門領域です。そして受験資格には「建築に関する履修科目を修め、実務経験を有する者」や「二級建築士または建築設備士として4年以上の実務経験者」が含まれ、高度な技術と経験が求められます。2級建築士都道府県知事の認可を受けている2級建築士は、木造建造物や鉄筋コンクリート、鉄骨等の建物、学校や病院などの公共建築物の設計が可能です。1級建築士の仕事内容と比べると、高さ13m以下や500m2以下のプロジェクトのみ担当できる点が異なります。二級建築士は、指定科目を修得すれば実務経験なしでも受験可能で、科目未修得でも7年以上の実務経験があれば受験資格を得ることが可能です。木造建築士木造建築士の仕事内容は、木造建築に特化しています。資格を取得していると延べ面積300m2以内かつ2階以下の木造建築物において、設計と工事管理が可能です。一つの設計を極めたい方や、木造ならではの特性や技術を活かした住宅を建てたい方は、資格取得を検討してみましょう。建築士の資格を活かせる就職先とは?建築士の仕事内容を活かせる就職先として、挙げられるのがハウスメーカー・設計事務所・ゼネコンです。一般的に上記の全てである程度仕事内容は共通していて、建物・住宅の企画・設計・管理を行います。個人宅の設計に関わりたい方は、ハウスメーカーや設計事務所、大規模な建築の設計に携わりたい場合はゼネコンへの就職を検討してみましょう。また、建築士の資格は地方自治体の建築部門への就職にも役立ちます。新しい建物の建築よりも、既存建築の改修や管理に携わりたい方は、公務員がおすすめです。若手人材活躍中!風通しの良い社風も魅力的な「ルポハウス」引用元:株式会社ルポハウス公式HP滋賀県に拠点を置くルポハウスは、20代の若手人材が活躍している一級建築士事務所です。実績豊富な一級建築士や現場監督・コーディネーターといった住宅のプロフェッショナルとチームを組んで顧客の希望を叶えられます。職場環境は風通しが良くフラット。服装自由で働ける点も嬉しいポイントです。充実した仕事内容と働きやすい職場環境、2つが揃っているルポハウスは、就職先候補としておすすめです。【「ルポハウス」の採用ページはこちらから】ルポハウスや、グループ会社のタナカヤが手掛ける家づくりへの口コミ評判について知りたい方はこちらも併せてご覧ください。ルポハウスの口コミや評判はどう?住宅の特徴もあわせて解説タナカヤの口コミ・評判は?こだわりや施工の特徴まで紹介最後に引用元:photoAC建築士の仕事内容は、建物の設計だけでなく、申請書類の作成や施工管理まで多岐にわたります。また、所持している資格によっても仕事内容が異なるため、自分に合った資格を取得するのが大切です。本記事では、就職先の一つとしておすすめの1級建築士事務所も紹介しているので、建築士として働くことを考えている方は、参考にしてみましょう。ハウスメーカーへの転職を検討している方はこちらも併せてご覧ください。ハウスメーカーの求人状況や現在の需要・将来性についてリサーチ