施工管理の仕事は品質管理や工程管理など、求められる業務が多岐にわたります。しかし、具体的な業務内容や必要な能力を知っている方は、意外に少ないはずです。そこで本記事では、施工管理における品質管理業務の内容に関する情報をまとめてみました。おもなポイントは次の3つ。品質管理の具体的な業務必要なスキル必要な資格など。工期通りに施工を進めるために欠かせない仕事のやりがいをみていきましょう。当メディアがおすすめする施工管理のスキルを活かせる住宅会社も紹介しているので、ぜひチェックしておいてください。目次施工管理における品質管理とは?引用元:photoAC施工管理とは、建設現場で工事を計画通りに進めるため、工事全体の工程を管理する仕事です。施工管理の主な業務は工程管理・原価管理・品質管理・安全管理の4大管理といわれ、すべてが家づくりのためには欠かせません。その中で品質管理の役割は、建物の施工過程でデザイン、強度、寸法、材質、機能などが設計図や仕様書、地方自治体の基準に適合しているかどうかを確認することです。求められる基準を満たしているかチェックを行うことで、長く住み続けられる家や、安全な建造物を建てられるため、やりがいを感じられる仕事といえます。品質管理の具体的な業務引用元:photoAC品質管理で主に行う業務は、設計図通りに仕上げられているのか、品質が満たされているのかをチェックして、工程毎の写真を撮り証拠を残すことです。実際に撮影する内容は、材料の荷姿や鉄筋状況、配筋状況、コンクリート打設まで多岐にわたります。上記のような写真撮影を工程毎に残すことで、安全に工事が行われていることを証明できるのです。また、写真は「品質証明ができる写真」、「設計書・仕様書に設けられた条件を満たしていることが分かる写真を撮影する必要があります。さらに品質検証も大切な業務のひとつです。家の部材に使用されている製品の原材料、部品、生産工程などを検査し、製品の品質が確かなものであることを確認します。製品品質の検査、工程能力や管理状態の監視などが含まれます。そのほかにもPDCAサイクル(計画・実施・評価・対策)を繰り返して、製品の品質を徐々に改良していったり、ISO9001に基づく品質マネジメントの運用改善を行ったりと、さまざまな業務を行っていきます。品質管理に必要なスキル引用元:photoAC施工管理に関わる仕事に就職・転職を希望している方なら、品質管理で求められるスキルも気になるはずです。そこで現場で実際に求められるスキルをみていきましょう。写真撮影の技術品質管理で求められるのは写真撮影の技術です。上述のように品質証明ができる写真を撮影する必要があるため、建築現場や建築業に対する知識や理解力も求められます。また、撮影した写真がどのような状態を表しているのか、説明を求められるケースもあるため、施工内容を理解した上で撮影するようにしましょう。一方で、建設現場ではプロが撮影するような構図やクオリティの撮影技術は求められません。状況がひと目で理解できたり、品質証明ができたりする部分の撮影技術を磨けば、スピーディに仕事を終えられます。マネジメント能力品質管理だけでなく、品質管理全体でも求められるのがマネジメント能力です。品質や工程通りに進んでいるかを管理するため、常に俯瞰的な視点が求められます。また、品質管理のマネジメント能力にはトラブル時の対応力も含まれます。例えば、資材不足や人員不足による工期の遅れのような突発的なトラブルにも対応できる力が必要です。施工管理への就職・転職を希望するなら、日常生活からトラブルを未然に防ぐための観察力やスケージュール管理能力を磨いておくのが良いでしょう。コミュニケーション能力現場監督や作業員との会話はもちろん、施主の要望を聞くのも品質管理の業務に含まれます。さまざまな関係者と常にやり取りが発生するため、コミュニケーション能力は必須です。場合によっては、予算や工期を守るために現場で働く人を納得させたり、施主に理解を求めたりすることもあります。もし、就職・転職を希望するなら面接や履歴書でコミュニケーション能力の中でも、リーダーシップや交渉力をアピールすると良いでしょう。リーダーシップ住宅の品質管理においてリーダーシップは極めて重要です。リーダーは組織の一体化と全員が目標達成に向かえる環境づくりに尽力しなければなりません。明確なビジョンを示し、共通の価値基準や行動規範を設けることで、メンバー全員を同じ方向へ導かなければならないのです。メンバーの教育・訓練を充実させ、適切な権限とリソースを与えることで、スキルアップとモチベーション向上を図ります。さらに、各自の役割と責任を明確化し、責任ある行動を促します。具体的には、目標やビジョンを共有し、役割分担と責任を明確化することで効率的な作業を実現します。定期的な評価とフィードバックにより改善点を特定し、トレーニングを通じてスキルアップを支援するなど、総合的な品質向上を目指します。こうしたリーダーシップにより、プロジェクトの成功率が高まり、高品質な住宅提供が可能になります。問題解決能力この問題解決能力が高ければ、住まいづくりで発生する予期せぬ問題に迅速かつ効果的に対応できるため、プロジェクトの遅延や品質低下を防ぐことができます。また、問題の早期発見と適切な対策を講じることで、品質の維持・向上が図れます。潜在的リスクを予測して未然に防ぐリスクマネジメント力、データ分析で根本原因を特定する力、従来の手法を越えた新しいアプローチを生み出すクリエイティブな思考力、関係者間の円滑なコミュニケーションスキル、論理的な問題分析と対策立案力などが問題解決に欠かせません。このような総合的な問題解決力を発揮することで、プロジェクトの成功率が高まり、高品質住宅の提供が可能になります。スケジュール管理能力家づくりのプロジェクトにおいては、多くの工程と関係者が関わるため、スケジュール管理が不十分だと遅延やコスト超過が発生してしまいます。適切なスケジュール管理を行っていれば各工程を計画通りに進められ、全体の進行を円滑に保つことができます。また、十分な作業時間を確保できるため、品質を犠牲にすることなく作業が進めることも可能になるのです。無駄なコストを削減し、予算内でプロジェクトを完遂できるなど、コスト管理面での効果も期待できます。このようなスケジュール管理を徹底することで、プロジェクトの成功率が高まり、高品質住宅の提供が可能になります。品質管理に必要な資格引用元:photoAC品質管理を含む、施工管理に携わるときは、施工管理技士の国家資格が必要です。なお、施工管理技士の種類は建築を含めて下記の7種類あります。電気工事施工管理技士管工事施工管理技士造園施工管理技士電気通信工事施工管理技士建築施工管理技士土木施工管理技士建設機械施工技士すべての資格を取得していなくても施工管理の仕事につくことは可能ですが、少しでも業務の幅を広げたい方はそれぞれの試験を受けて資格取得するのも良いでしょう。ちなみに建設工事に関わる場合、多くの方が取得するのは建築施工管理技士です。また、各資格は1級、2級に分かれていて、携われる工事の規模に違いがあります。1級では高層ビルや公共施設のような大型建築に携わることが可能。2級になると中型の建造物の施工管理までなら対応できます。施工管理・品質管理のために資格取得するときは、将来携わりたい業務の範囲まで想像して、試験を受けると良いでしょう。施工管理として実際に働く方へのインタビュー記事を公開しています。併せてご覧ください。施工管理(監督) 就職インタビュー!現場主義!社長の人柄や考え方に興味あり滋賀県で施工管理・品質管理を仕事にするなら「株式会社ルポハウス」がおすすめ引用元:株式会社ルポハウス公式HP滋賀県で施工管理・品質管理を仕事にするなら、風通しがよく、若手も活躍している「株式会社ルポハウス」がおすすめです。「友人のための家づくり」をするように施主の要望に耳を傾けられるルポハウスなら、工期に追われるのではなく、納得感のある仕事ができます。ルポハウスでは、中途採用は職種ごと、新卒採用では総合職としての採用が行われています。新卒で施工管理・品質管理の仕事がしたい場合は、事前に資格を取得したり、面接で上述の必要とされる能力をアピールしたりするのが良いでしょう。ルポハウスの職場環境が働きやすい理由とは?滋賀エリアにある住宅メーカー・ルポハウスの職場環境が働きやすいと高評価を獲得しています。その理由を解説していきましょう。1. 手厚い待遇と充実したフォロー体制ルポハウスは、スタッフのやりたい仕事や意欲を大切にする企業文化を持っています。設計士が顧客と初期の打ち合わせからデザイン設計、最後の引き渡しまで一貫して担当することで、顧客の感想や喜びの声を直接聞けるやりがいがあります。また、頑張りに応じて契約手当などのインセンティブが高いのも特徴です。2. チームでのサポート体制設計士が一人で責任を負うのではなく、チームを組んで業務を進めることがルポハウスの働き方です。経験が浅いスタッフでも安心して業務に集中できる環境が整っています。得意不得意をサポートし合う体制があるため、個々のスキルを最大限に活かすことができます。3. 顧客に寄り添った柔軟な対応顧客のライフスタイルや希望に寄り添った家づくりをサポートしています。設計士が直接施主を担当するため、施主の要望をしっかりと汲み取り、理想の家づくりを実現することができます。このような顧客との密なコミュニケーションが、スタッフにとってもやりがいを感じられる要因となっています。4. 働きやすい職場環境従来の建築会社にはない時代のニーズに沿った多様なポジションと個性を大切にする風通しの良い社風を持っています。スタッフが長く働ける職場環境を提供しており、業績も右肩上がりであることから、安定した職場環境が整っています。5. 充実した福利厚生ルポハウスは、スタッフの働きやすさを重視し、充実した福利厚生を提供しています。これにより、スタッフが安心して長く働ける環境が整っていますこれらの要素が組み合わさることで、ルポハウスは働きやすい環境を提供しており、スタッフの満足度も高いとされています。より詳しい情報は実際にルポハウスの採用ページで確認してください!「ルポハウス」の採用ページはこちらからルポハウスや、グループ会社のタナカヤが手掛ける家づくりへの口コミ評判について知りたい方はこちらも併せてご覧ください。ルポハウスの口コミや評判はどう?住宅の特徴もあわせて解説タナカヤの口コミ・評判は?こだわりや施工の特徴まで紹介最後に引用元:photoAC施工管理における品質管理は、工事完了後には目視できない部位や工事の工程を証拠として残す大切な業務です。撮影以外にも工事関係者との会話や全体のマネジメントをするため、求められるスキルも多岐にわたります。滋賀県で就職・転職を希望する方は紹介したルポハウスのように、工期や納期ではなく、施主の要望と向き合える企業をみつけて、やりがいを感じながら働きましょう。ハウスメーカーへの転職や就職を検討している方はこちらも併せてご覧ください。ぶっちゃけどうなの?ハウスメーカーに勤めるやりがいとは