ハウスメーカー業界とひとまとめにしても、実際にどのような業界を指すのかわからない人は少なくありません。実際にこの記事を読んでいる人も、同じような悩みを抱えているのではないでしょうか。そんな人のために、この記事ではハウスメーカー業界について、現状の課題や今後の動向をまとめました。あわせて、おすすめの企業も紹介しています。ぜひ本記事を参考に、ハウスメーカー業界に関する理解を深めてください。目次ハウスメーカー業界について知ってる?引用元:photoACハウスメーカーとは、全国もしくは関東や関西といった広い範囲で住宅の設計や施工を担う会社のことを指します。主に注文住宅を手掛けており、企業ごとに家づくりの特色が異なる点が特徴です。ハウスメーカー業界の中でも、規模の大きい企業は自社で製造・生産ラインを持ち合わせています。そのため、大手になればなるほど工程が安定しやすいといえるでしょう。テレビCMなどを展開しているハウスメーカーも多く、知名度が高い企業も数多くあります。このことから、ハウスメーカーは業界内でも規模の大きいものといって差し支えないでしょう。ハウスメーカー業界について調べている方はこちらも併せてご覧ください。ハウスメーカーがブラックと言われる理由は?ハウスメーカー業界が抱えている5つの課題引用元:photoACハウスメーカー業界として抱えている課題は、主に以下の5つがあげられます。市場規模の減少少子高齢化の影響SNSやインターネットの普及IT化・IOT化の導入燃料高騰・資材ショックそれぞれどのような課題につながっているのか、詳しく見ていきましょう。市場規模の減少ハウスメーカー業界は、国内における市場規模が減少している傾向にあります。株式会社野村総合研究所の調査では、新設住宅の着工数は以下のように減っていくと予想されていました。2022年:86万戸2030年:74万戸2040年:55万戸このことから、ハウスメーカー業界で生き残っていくためには営業力や商品力を強化していく必要があると考えられています。少子高齢化の影響日本における少子高齢化の影響は非常に深刻であり、ハウスメーカー業界にも影響を及ぼすと考えられています。特に新築住宅を購入するメイン層である30~40代の数は減少傾向にあり、ハウスメーカーとしての需要が危ぶまれるでしょう。また、若い世代の婚姻数が減少しているのも課題の一つです。婚姻数が減ればマイホームの購入数も減少し、結果として住宅産業の衰退につながる可能性があります。SNSやインターネットの普及SNSやインターネットが普及したことで、住宅に関する情報が得やすくなったこともハウスメーカー業界の課題としてあげられます。情報を得やすくなったのは良いことですが、その反面で間違えた情報を信じてしまうユーザーも少なくありません。ハウスメーカー業界として求められるのは、正しい情報を適切に伝える能力です。これらが備わっていないとユーザーからの信頼は得られず、生き残っていくのは難しくなってしまうでしょう。IT化・IOT化の導入ハウスメーカー業界にもIT化・IOT化の導入は進んでおり、これらに対応できるかどうかも課題としてあげられています。ハウスメーカー業界は古くからあるため、IT化・IOT化を取り入れられない企業も多いです。逆にいうと、ITリテラシーの高い企業に変革できれば、ハウスメーカーとして他の企業に差をつけられるでしょう。企業としての成長はもちろんですが、生産効率を高めるためにも、IT化・IOT化への対応は急務といえます。燃料高騰・資材ショック燃料の高騰や資材ショックも、ハウスメーカー業界が抱えている課題の一つです。新型コロナウイルスの蔓延が主な原因となり、世界各地の資材工場の稼働は停止してしまいました。2024年現在も、その影響を受け続けています。また、燃料の価格が高騰していることで、資材の価格も高くなっているのは課題点です。このほかにも電気代が上がっていることが影響し、ハウスメーカー各社に影響を及ぼしています。ハウスメーカー業界の今後について引用元:photoACハウスメーカー業界の今後について、以下の2つが想定されています。新築物件の需要は高まることが予想される省エネ基準適合義務化への対応が必要それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。新築物件の需要は高まることが予想されるハウスメーカー業界の課題として、新設住宅の減少をあげました。しかし、今すぐに減少するわけではありません。少なくとも2024年現在はまだまだ新築を建てる人が多くいます。また、リフォームについても需要があるといえるでしょう。むしろリフォームについては、今後も需要が伸びていくと予想されています。そのため、リフォームに関する事業に力を入れていくのも一つの選択肢です。省エネ基準適合義務化への対応が必要2025年4月より、省エネ基準適合義務化への対応が求められます。省エネ基準適合義務化とは建築確認手続きをする上で必要なものとなり、必ず審査を受けなければならない決まりが設けられました。基準を満たさない住宅の建築はできなくなるため、必ず理解しておくことが必要です。なお、地域や設備によって基準値が異なります。そのため、自身の地域がどのような基準を設けているのか必ず確認しておきましょう。ハウスメーカー業界でおすすめの会社引用元:株式会社ルポハウス公式HPハウスメーカー業界でおすすめの企業を探しているなら、以下の2社がおすすめです。各社の特徴について、詳しく見ていきましょう。1.株式会社ルポハウス引用元:株式会社ルポハウス公式HP会社名株式会社ルポハウス本社所在地〒520-3024滋賀県栗東市小柿3丁目4-37電話番号0120-704-661設立2011年3月対応可能エリア滋賀県草津市、栗東市、守山市、湖南市、甲賀市、東近江市公式サイトURLhttps://www.reposhouse.com/株式会社ルポハウスは、滋賀県を拠点に家づくりを行っているハウスメーカーです。滋賀県ではNo.1の着工数を誇り、年間200棟以上を手掛けています。企業の風土としては風通しの良さが評判を集めており、平均年齢も30歳と若めです。また、顧客に寄り添った家づくりを得意としています。さまざまなバックボーンを持ったスタッフが多数在籍しており、それぞれの個性を重視しているのも特徴です。働きやすさを求めているのであれば、ルポハウスを検討してみてください。ルポハウスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。ルポハウスってどんな会社?2.株式会社ワークホームズ引用元:株式会社ワークホームズ公式HP会社名株式会社ワークホームズ本社所在地〒523-0015滋賀県近江八幡市上田町1293-1電話番号0748-38-8880設立1977年1月対応可能エリア滋賀県全域公式サイトURLhttps://workhomes.jp/since1977/株式会社ワークホームズは、滋賀県全域を施工エリアとしているハウスメーカーです。1977年の創業以来、数多くの家づくりを手掛けてきました。特に地熱床暖房住宅に強みを持っており、長く快適な暮らしを送りたい場合におすすめのハウスメーカーです。その他住宅用地の強度調査・補強改良工事・基礎工事などを手掛けているのも、株式会社ワークホームズの強みといえるでしょう。まとめ引用元:photoAC本記事では、ハウスメーカー業界の現状や課題について解説しました。ハウスメーカー業界にはさまざまな課題が想定されているものの、まだまだ将来性がある業界といえます。とはいえ、課題をそのまま放置するわけにはいきません。今後業界で生き残っていくためには、しっかりと対応していく必要があります。そのためにはまず自社が抱えている課題を把握し、適切な対処法が求められることも理解しておきましょう。この記事で紹介した内容をもとに、ハウスメーカー業界に携わるべきかどうかの判断に役立ててください。滋賀県での転職について考えている方は、こちらの記事もご覧ください。滋賀で転職!転職する前に考えることや会社選びのポイント